とある本屋で偶然発見した本。
とても面白く、しかも役立つ本です。
概要
「ペンギンが今までの慣習から抜け出し、新たな生き方を身につける。」というのが大筋ですが、寓話になっており、改革を達成するために、ビジネススキルのノウハウが詰まっています。
改革に向けた8段階のプロセス
ここには記載しませんが、著者によると改革には8段階のプロセスがあり、物語の中で、ペンギンたちはそれを実行してゆきます。
物語の中では、ごく自然に、この8段階のプロセスをペンギンたちが自分で考え、実行するので、このプロセスごとの目的や、実行手段のイメージが湧きやすいです。
改革だけじゃない、細かいビジネススキルも学べた
ペンギンたちは次の段階に進む前、大きなイベントの後などに、頭の中で分析を行います。
この分析が非常に秀逸。
良かった事、悪かった事に分類する
起こった出来事、判明した事実について、分類し次の展開を計画します。
特に悪かった事、困ったことをきちんと分析するのは重要で、問題を解決しながらプロジェクトを進めるには、必須のスキルですね。
事実と意見に分類する
報告があがってきたものは、事実と意見が混ざっていることが多いです。
それをきっちりと分類することで、事実関係を明確にすることができます。
また、報告する立場の場合でも、これを意識して報告すると非常に伝わりやすいですね。
分析結果は箇条書きや、項目別に記載する
メンバーの選定のシーンで出てきますが、この人はどのような特徴があって何が得意なのか、という分析を行なっています。
物語の中ですが、箇条書きにする事で、結論が見えやすくなっています。
その他、気づいた事
- ページ数は、あとがきを含め115ページと少なめ。2時間程度で読み終えることができ、お手軽。なんども読み返す事ができる。(著者も「よく読んでください。」と書いている。私もそう思う。)
- はっきり言って分厚い本は不要。これだけのボリュームがあれば、十分に学べる
- 物語は「改革」を主題としていますが、プロジェクト管理や目標達成にも当てはめられる部分が多い
- 何より物語が面白い。(他にもこういう寓話を用いたビジネス書で良い本はあるが、いずれも物語が面白い。)
その他、面白かったところ
- ペンギンが擬人化されていて面白い。
- まさか、ペンギンが定番のアレを使って資料を作るとは思わなかった。リアルすぎる。
以上。
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