IndiegogoでGPD WIN2を買ってみました。
ゲームについては、各所でレビューされているので、これがビジネス、仕事に使用できるか、という点に着目してレビューします。
結論
いきなりの結論ですが、「使えなくはない。」です。
デスクで使用するには、外部ディスプレイ、外部キーボード、外部マウスが必須です。
これをメインで仕事に使おう、とは思いませんでした。
やはり、ゲーム向けPCなのですね。
仕事で使用するために
筆者が仕事で使うとして、どのように接続するか、というのをやってみました。
こんな感じ↓
上記のとおり、外付けディスプレイ、キーボード、マウスを接続しました。
後で出てくる動画でもこの構成で撮影しています。
なお、外付けディスプレイは、USB Type Cから接続していますので、給電付きのアダプターを使用しています。
(筆者の環境では、4K30Hzでの表示となったのでType CからDisplayportで接続しています。)
スペック(抜粋)
完全はスペック表は公式サイト(日本語)をご覧ください。
http://www.gpd.hk/gpdwin2.html
ディスプレイサイズ:6インチ マルチタッチ対応
ディスプレイ解像度:1280×720
CPU:Intel Core™ m3-7Y30 1.0Ghz(Turbo boost 2.6Ghz) Kaby Lake
グラフィック:Intel HD Graphics 615 4K対応
メモリ:8GB
ストレージ:128GB SSD 交換可能
重量:460g
サイズ:縦99mm×横162mm×厚さ25mm
(任天堂3DS LL(縦93.5mm×横160mm×厚さ21.5mm)よりも少し大きめ)
ゲームコントロールパッド:あり
振動:2モーター
事務作業用としては、十分なCPUパワーとメモリを搭載しています。
また、ゲーム用としては、なんと、振動機能を搭載しています。
(筆者はゲームをやってみるまで知らなかったので、とても驚いた。)
このボディサイズによくこれだけのものを詰め込んだと思います。
ポート類
標準サイズのUSB3.0(Type A)が搭載されているのが、とても使いやすいです。
このサイズのPCとしては十分ですが、外付けキーボード、マウスを使う、となるともう一つUSBポートが欲しいところ。
Bluetooth対応のものを使用すると、ポートが空くのでオススメです。
Type Cについては、充電用のポートを兼ねているので、充電しながら使用する際には注意が必要です。
外付けディスプレイは、マイクロHDMIから接続すると、付属の充電器がそのまま使えるので安心です。
図には、書き忘れたのですが、Type Cとイヤホンの間に赤色LEDがあり、充電中は点滅、満充電で点灯します。
画面サイズ
かなり小さいと感じます。
文書を表示すると文字を見るのはツラいでしょう。
携帯してゲームするには、十分です。
キーの大きさ
このキーボードで仕事するのは、はっきり言って無謀です。
キーは非常に小さく、ゲームパッドに付属しているような、「ポクポク」という感触のボタンです。
あくまで、手に持った状態で、親指で入力する前提となっています。
電車の中等で、メールやメモを書く程度であれば、むしろこの方が良いかもしれません。
なお、GPD WIN(2ではなく)のキーよりも、若干柔らかい印象で、入力しやすくなっています。
本気で仕事するためには、外付けキーボードが必須です。
処理速度
こればかりは、文章で表現できないので、動画を撮影してみました。
以下の動画をご覧ください。
再起動してから、Excelを起動し、Edgeを起動していますが、サクサク動作しています。
個人的には、事務作業をするには十分速いと感じます。
音について
困った音が3種類あります。
- ファンの音
- サウンドON時の音
- 充電中の音
ファンの音
ファンはけっこう頻繁に回ります。
音もかなりしますが、耳障りな音ではなく、筆者としては、十分耐えられるレベルでした。
GPD WIN(2ではなく)とは違い、ファンの回転は自動で調整されます。
サウンドON時の音
音が無い状態がしばらく続くと、サウンドカード(?)が省電力になるようです。
その次、音がなる際にサウンドカードの省電力が解除されるのですが、そのタイミングで、「バチッ!」という(けっこう大きな)音がします。
ドライバの更新で治るかもしれませんが、スピーカー等が壊れそうで、かなり心臓にわるいです。
充電中の音
正確には充電中ではなく、「満充電時に充電器に繋いでいる場合になる音」なのですが、高周波の音が「キーン」となります。
(どこかのサイトの事前レビューでも書かれてましたね。)
電源の負荷状態によって「キュルキュル」という感じの音にも感じられます。
これが、上のどの音よりもツラく、電源に接続しながら、作業するのをためらってしまうほどです。
(おまけ)ゲームはどうなのか
もちろん、ゲームも試してみました。
が、最新のグラフィックを使うゲームは、ほぼスペック不足。グラフィックのパワー不足ですね。
少し軽めのゲームについては、すごく快適に遊べました。
(筆者が試したのは、STEAM版のYs Origin Demo)
コントロールパッドも特に気になる点はありませんでした。
ちなみに、L1、L2、R1、R2はマイクロスイッチ系のカチカチという感触。
L3、R3については、ポクポクという感触でした。
しかしながら、このサイズでPCゲームが遊べて、いざと言うときには仕事にも使える、というのは、他には無い魅力ですね。