何を隠そう、筆者はプロのIT技術者です。
プロのプログラマーであり、プロのシステムエンジニアです。
プロとアマって何が違うのでしょう。
筆者なりの考察です。
はじめに
この業界で働くようになって数年経った頃、システム開発をやっていて発見した事です。
アマチュアが趣味で作るアプリケーション、システムには、「印刷」の機能が無いのです。
対して、プロが作るアプリケーションには、必ずと言っていいほど「印刷」(帳票出力) の機能があります。
印刷の機能は作るのが面倒な割に、現場以外では使う頻度が低いのです。
(自宅で帳票印刷する人って、あまりいないでしょ?最近は多いかな?)
そう、アマチュアは「使える」だけで満足なのです。
しかし、プロは「出力・保管・活用できる」ものを作るのです。この違いがプロとアマの違いなのか、と気づきました。
他にも「プロとアマの境界」みたいなものが、あるんじゃないかと考えました。
という事で、プロとアマの違いに着目してみました。
失敗できないのがプロ
プロは失敗できません。
あまり、気づかないかもしれせんが、プロはほとんど失敗しません。プロになってからは失敗できないんです、コンサートでも、絵を描くのも、システムを作るのも。
プロミュージシャンのコンサートに行った時のことを思い出してください。
滅多に演奏で失敗しないと思います。
自分で同じように音楽を演奏してみてください。
少なくとも何回かに一回は失敗すると思います。
しかもコンサートなんて、1曲だけではありませんし、講演も1回だけではありません。
そのすべてで失敗しないのです。
もちろん、練習中は失敗するんだとは思いますが、失敗しないようになるまで練習するのがプロです。
ものを作っている業種でも出荷するものは失敗作はありません。
必ず検品して良品のみを出荷します。
プログラムでも一緒です。
プログラミングと同じくらい(またはそれ以上の)時間をかけてプログラムをテストします。
出荷時にはバグの無いものが出荷されます。
つまり、プロとアマでは、出荷(発表)までにかける時間が全く異なります。
これがプロとアマの違いです。
面倒でも最後までやるのがプロ
プロは途中でやめません。
必ず、完成したものを出します。
プロの現場では完成の基準が決まっているので、その基準を満たさないものは出荷できないのです。
対して(筆者も含め)アマチュアは途中で出荷してしまう傾向があります。
面倒なことをするのがプロ
プロはどんな面倒なことでもやります。
お金をもらってるからです。
誰かの代わりに面倒なことをするからお金をもらえるんです。
最短の時間でするのがプロ
プロは時間の意識があります。
長い時間をかければ、それだけ利益が減ります。
利益が減ると、プロとして継続できなくなります。
だから最短時間でできるようにするのです。
生きるための何かをもらうのがプロ
プロはその行為に対して、お金などの対価をもらいます。
お金でなくても生きるための何かをもらいます。
音楽を演奏して観客からお金をもらう。
絵を描いて見た人からお金をもらう。
パンを作って食べた人からお金をもらう。
システムを作って利用者からお金をもらう。
何かをして誰かに生きるための何かをもらう、これがプロです。
最後に
自分はプロなのか、アマなのか。
プロの意識をもってすることで、ひとつ上のレベルで仕事ができる、そう思います。