「うまくできる」のは表現力の差



プロがやるように絵を描きたい。
プロがやるようにピアノを弾いてみたい。

そう思って、「やってみる」人は多いと思います。
それで、意気揚々と道具を買ってやってみるのですが、これがなかなかうまくいきません。

プロと自分、何が違うのでしょうか。

なぜプロのように出来ないのか

しばらく(といっても、年単位の話ですが)練習していると、上達してそれなりには身につきます。
技術は身に付きますが、何か違います。
プロがやるように、自然にできないのです。頭で思い浮かぶ絵や音楽はありますが、それを描いたり、奏でる事ができません。

なぜできないのか。

筆者は「表現力」の違いであると考えました。

頭に思い浮かぶ事を、絵にしたり、音楽にしたり、文章にしたり。
これらは、すべて表現です。

つまり、頭に思い浮かべる事を何らかの形で伝えるための「力」、これが、表現力だと気付いたのです。

「表現力」というところに着目すると、一気に道が開けるような気がします。

絵を描くのではなく「表現」する。音楽を演奏するのではなく音楽で「表現」する。

そう考えると、どうすれば表現できるか、この表現はどのようにすればよいかという事がわかってきて、プロまでとはいかないまでも、それなりに表現できるようになるのではないでしょうか。

なにで表現するのか

プロは非常に表現力がゆたかです。

当たり前と言えば当たり前ですが、プロは「その表現力があるから」プロになっているのです。

物語や情景を文章で表現する力があるから小説家なのであり、絵で表現できるから画家なのです。

ちなみに筆者は、システム開発者です。プログラムが得意で、システムを考える事が得意です(少なくとも自分ではそう思っています)。
これもやはり、「表現力」で、自分の考えたことをプログラムなり、システムなりで表現しています。

やはり、得意なもので表現すると、それはプロ並みのことが出来るのです。

表現力とはなにか

さて、ここで「表現力」という言葉を再度考えてみます。「表現力がある」というのはどういうことでしょうか。

絵であれば、細部まで細かく描写しているとか、写実的であるとか。音楽であれば、一つ一つの音色が繊細であるとか、速い演奏や正確な演奏。

スポーツであっても、より速く機敏に、美しく、正確になど。

一番分かりやすいのは絵だと筆者は思いますが、うまい人の絵は非常に正確で細部まで書かれています。一人の人物を描いたとしても、正面からでも横からでも同じ人物に立体的に描写できます。(下手な人の絵は平面的で、横から見たところを想像できないことが多いでしょう?)

逆に、そういう細部の表現方法や上手な人の表現方法を真似できれば、それなりに表現力が向上できるということです。

表現力を向上するには

ここまでで「表現力」とは何かが、分かってきました。
表現力を向上するには、上手な人の表現を真似すれば良いと。

「真似できるんだったらやってるよ。」と言う声が聞こえてきそうですが、ここからがようやく本題です。

「どうやったら真似ができるのか」ということです。
絵であれば「どうやったら細部まで描画できるのか」、スポーツであれば「どうやったらもっと機敏に動作できるのか」ということです。

上手な人と同じ表現をするためにには、それなりの練習が必要です。
しかし、「上手な人と同じ表現をするための練習」をすることで、かなり効率良く表現力を高める事が可能でしょう。

 

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