会社でも、お客様でも「偉い人」は皆、鋭い指摘をします。
指摘によって、何が起きるのか。
なぜ、「偉い人」は鋭い指摘ができるのか。
「指摘力」についての考察です。
「指摘力」とは
適当なネーミングをしましたが、読んで字のごとく、ここでは指摘する力、能力のことを指します。
作成した資料を上司や、お客様に見せたり説明をしたときに、間違っていたり、分かりにくかったりすると指摘されます。
特に、会社の上層部など「偉い人」からの指摘は格別で、「なんで、そんなこと言うの?」というように、心をえぐるような指摘をされるものです。
鋭い指摘がもたらすもの
誰かに指摘されたら、どうしますか?
指摘を受け入れて対応する、指摘に反論する、思考回路が凍結する・・・。
だいたい3パターンに分かれると思います。
いずれのパターンになっても、何かが変わります。
なぜなら指摘によって、それまで気にしていなかった事に気がつくからです。
指摘が無かったら、気付かないわけだから、やっぱり何も変わりません。
指摘される事で、変わる事ができるのです。
指摘は誤っている箇所や分かりにくい箇所、改善できる箇所に対して行われます。だから、指摘による変化はほとんどの場合、良い方向、つまり「改善する」方向に進む結果となります。
容赦ない指摘
容赦ない指摘は、より一層効果が高です。
また、より「偉い人」からの指摘の方が容赦ない傾向があります。(筆者の経験上)
容赦の無い指摘はとても恐ろしく、できる事ならさけて通りたいところです。
しかし、「偉い人」は容赦なく、指摘してきます。
これは、多くの人が「よし」とするところを「偉い人」は、よしとしないからです。
容赦ない指摘による改善は、対応も大変ですが、効果もとても高いものです。
こういった容赦ない指摘ができるからこそ、「偉い人」は偉くなれたのです。
「偉い人」がする指摘は、「言われてみればそうなんだけど、今までそうやってきたのに・・・」というところに対する指摘が多いです。
「偉い人」は、だれもが実は気付いているが指摘しない部分に対して、鋭い指摘をするのです。今まで改善できるのにしなかった事 を改善するために指摘するのです。
今まで通りなら、今までと変わらない。
今まで通りではダメなところに変化を起こすために指摘するのです。
より良くなるために
指摘に慣れていないと、ひどく落ち込んだり、仕事を放り出して逃げ出したくなります。
しかし、指摘されたことを理解し、正しく対応することを続けると、最終的にはかなり良いものができます。また、自分自身のスキルアップにもつながります。まさに一石二鳥。
このことを理解すると、指摘は怖いものではなく、ありがたいものに変わります。
恐怖が快感(とは言い過ぎだが)に変わります。
そして、そのうち指摘が減ってきます。指摘が減ってくるということは、自分の能力がアップしているという事なので、自分の成長を実感できるときでもあります。
指摘してみる
指摘されるばかりでは、面白ありません。
こちらからも、指摘をしてみましょう。
そうすることで、仲間みんなでスキルアップすることができるはずです。
ただ、「偉い人」のように「容赦なく」「鋭い指摘」をするには、それなりの勇気、自信が必要だし、指摘するポイントを見つけることができないかもしれません。
指摘力を向上するには
実は筆者も模索中ではありますが、「もう指摘するところが無い」といった場合でも、以下の点に気をつけると、指摘するポイントを発見しやすいです。
- より良くするにはどうするかを考える
- 本当にこれで良いのかを考える
- 過去の経緯なので検討していない箇所を疑う
これらを頭にいれて、どんどん指摘してゆく。
そのうちきっと「指摘力」が上がって、知らない間により良くなっているでしょう。